はじめに:英検3級S-CBT、意外と情報が少ない
今回は中学1年生の息子が英検3級のS-CBT(スピーキング付きCBT方式)を受験してきた体験談をまとめます。
実は3級からはコンピューター試験が受験できるようになります。
上位級の対策やエピソードはあるものの、3級受験で検索してもS-CBTの3級体験談が少ないので疑問が多かったのですが、実体験をしてきたので受験体験を記事にしてみたいと思います。
受験前の不安から当日の流れ、受けてみて感じたメリット・デメリットまで、実体験ベースでまとめていきます。

S-CBTで受験することになった理由
実は、この試験の1ヶ月前に英検3級を準会場で受験し不合格となっていました。
結果を見ると11点足らない。100点満点換算なら「1-2点足らず」という微妙な結果です。
考えられる主な敗因は…
• リスニングのマークミスの可能性
本人の自己採点より低い結果を受けとりました。リスニングが一番悪かったんです。
• 英作文の題材が平成初期? 現代っ子にはやや難しく感じた
ドラマとクイズ番組、どちらを見ることが好きですか?という問いです。
我が家はテレビを見ないので、クイズ番組もドラマも見たことがないかも。
テクニックだけで意地でも書いてくれましたが、結果ライティングのスコアは62%でした。
• 単なる実力不足
実は知ってたけど、3級の英単語帳、終わってなかったです。
おかしいな、僕の中では終わってたんだけどな
・・・(敗因はこれなのでは…)
英検は単語力とテクニックだけで準2級までは行けちゃうという話もあります。
文法問題は3問もないので単語終わってないのはちょっと…。
しかしながら、本人は悔しかったようで、どうしても3級を取りたかったようなので、
自己採点の結果を見て「S-CBTでチャレンジしよう」と親子で決めました。
万が一受かってる可能性もあったので、
スピーキングテストの前日にS-CBTを受験し、本試験の練習になればと思って申し込みました。
受験料は高いですが、子供の熱が冷めないうちに・・・
S-CBTとは?本試験との違いは?
英検公式ホームページこちらも確認いただきたいのですが簡単にまとめると、
• スピーキングも同日に実施(別日予約不要)
• パソコンで受験(CBT形式)
• 受験会場は全国のテストセンター
• ライティングは筆記型と入力型を選べる
などの特徴が挙げられます。
私自身、テストセンターで受験する試験を何度か経験しており、
今回の会場を知っていたので準備しやすかったとも言えます。
SCBTに対し不安もあるかと思いますが、マウスで選択肢をクリックするだけなので難しくはありませんが、
公式サイトに体験版があるので、事前に確認しておいたほうが良いです。
https://www.eiken.or.jp/s-cbt/demo/
小学生・中学生でも受けられる?問題ない?
11歳未満については保護者へのコンピューター操作に関する確認欄があるようですが、年齢の制限はありませんのでどなたでも受験できます。
見た感じの年齢層はやや高め(高校生以上という感じ)ですが、試験会場によると思います。
中1・小6レベルなら問題なしです。
低学年でももっと上位級を受験した方の体験記もあったのでお子さんによっては可能なのかも。
S-CBT試験の当日の流れと試験順
S-CBTでも試験の順番が固定されています。
①スピーキング → ②リスニング → ③リーディング → ④ライティング
会場型試験は①リーディング → ②ライティング→ ③リスニング
→後日合格者のみスピーキング
我が家の例ではありますが、
会場型試験では得意めなリスニングで集中力を切らしたようです。
試験の順番として最後ということもありますが、
いつも通っている塾で受験したのでリラックスしすぎたのか。
今回は順番が変わったことで息子にとっては適度な緊張感がありリベンジしやすかったようです。
試験会場の様子や親の待機について
S CBT試験は非常に厳しく管理されております。
ネットでは間違った情報も多くありますが、
当たり前に持ち込みはできないし、ライティングで入力型を選んだからといって英文入力補助機能があるわけではありません。
面接の質問も何度も聞けるわけでもないし、厳しく管理されています。
当日の流れについては、
• 受付に親が同行できません。
(低学年はわかりませんが見える場所にはいられます)
• 腕時計NGなので取り外します。筆記用具も中身のみ、スマホ電子機器類全て電源を切り受付内の指定ロッカーへ荷物を預けます。
• 会場によって配置や環境がやや違うので、事前に調べるとよいでしょう。
• 親の待機場所はありませんので、近隣にカフェがある場所を選んでおくと安心かもしれません。
英検と、他の資格試験との違いですが、英検受験者はスピーキングテストがある関係で同じ部屋にまとめられています。
ガヤガヤしているという声もありますが、防音ヘッドフォンもあるし、
息子はずっとヘッドフォンをしていたようで集中力を維持できました。
テストセンターのイメージです。
https://www.eiken.or.jp/s-cbt/administration/testcenter/
我が家が感じたS-CBTのメリット
・スピーキングを同日に済ませられる(別日予約不要)
これは忙しい親御さんにとってもメリットといえるでしょう。
・スピーキングテストで余計な心配不要。パソコンに向かって話すので緊張しにくい点
・リスニングはヘッドフォン着用で集中しやすい。花粉症の時期も〇
・マークミスが起きない(クリック選択をして進むため)
・やる気があるうちにすぐ再チャレンジできる(月1ペースで開催)
僅差で落ちた場合、モチベーションを保つことが難しいと思います。早めのチャレンジがよいかもしれません。
もちろんS-CBTのデメリットもあるので注意
・受験費用が高いです
(3級:団体試験5,000円、S-CBTは7,800円)
・パソコン操作に不慣れだと不安かも
(実際はクリックだけでOKですが)
・会場型試験と問題の順番が違うので戸惑う人もいる
(得意なほうを選ぶとよいかもしれません)
・リーディングが画面上で読むのでやりづらいと感じる方も
(長文問題にハイライトをする機能はあります)
・スピーキングは静かな個室ではなく、周囲に人がいる
・リスニングで先読みできない
会場型試験だとリーディングを早く終えると、リスニングの問いをチェックできますがそれができません。
オンライン試験とペーパー型試験について難易度に差がうまれるかどうかについて。
TOEIC満点110回以上取っているモリテツさんのyoutubeを見まくりました結果、ここの影響はないようす。
ただどうしても顔の角度が違いますよね。
下を向いて問題を解くか、正面を向いて解くか。
姿勢からやりにくさを感じることはあるかもしれません。
英検は比較的時間の余裕があるので問題ないと思われます。
結論:超おすすめ!特にリベンジ組に!
我が家は結果的に「S-CBTにして本当に良かった!」と感じています。
マークミスの心配もないし、ヘッドフォンによるリスニングの快適さは本試験とは段違い。パソコンに話すスタイルのスピーキングも緊張しにくく、息子にとってはベストな形式でした。
試験結果については1ヶ月ほどかかるため現段階で合格かどうかはわかりませんが、感触が良さそうなので合格だと信じている母です。
おわりに:悩んでいるなら、一度体験してみて!
S-CBTは少し高いけれど、それ以上のメリットがあると実感しました。特に僅差で不合格だった人や、マークミスを避けたい人にはピッタリです。
受験チャンスを増やすことができることからも、
また今後の子供の人生でテストセンターでの受験は必ず経験するはずなので、経験するメリットを感じました。
今回の体験が、これから受験する方の参考になれば嬉しいです。