人生で初めてのフィリピン——2004年、観光で訪れたセブ

フィリピンとの最初の接点は観光。6日間でセブと香港を巡って49,800円という今では信じられない価格のツアーで深く考えずに訪れた場所でした。
海が綺麗だけど開発途上で色々大変だなという感想を持ち何年も忘れていた過去。
英語力をつけたくて選んだ、2008年のバギオ留学
希望の会社に就職できたのに、今でいう配属ガチャで失敗。この経験を積んで私の人生で役に立つことはあるのだろうか?
と早々にキャリアチェンジの道を選び憧れの留学を選んだものの、遊んで帰ってくるわけにもいかない、英語を話せるようにならなきゃというプレッシャーから検索沼に陥り、そこで見つけたフィリピン留学に惹かれて5ヶ月の渡航を決意しました。
NEO→PINESの“はしご留学”。本気で英語を学びたかった過去の自分
当時の自分はセブは論外。バギオ一択でBECIかPinesのどちらの学校にしようかと長いこと迷っていました。
BECIにしなかった理由は立地でした。バギオの中心地からさらに高山エリアにあるとのこと。街に近い方が好きなのでという理由もありました。
一度バギオに決めたのに5ヶ月も同じ地域にいられるか?揺らぎ、結果パナイ島にあるイロイロの語学学校のNEOで2ヶ月間、お世話になることにしました。
スパルタに耐えるためのリハビリをNeoでやる!といった具合です。この戦略は後々正しく、今でも学校を変えるメリットを強く感じるので単身留学で長期渡航する方にはオススメです。
▶︎裏技として現地で先生を雇う方法もあります。最後の一ヶ月はそのように学習していた記憶です。
要するに、2〜3ヶ月で飽きがきちゃうんです。 環境も学校の食事にも
そうですね、ほとんどの韓国人も3ヶ月以内の滞在ののち、他の国へ行くためのステップとして利用していました


PINESではスパルタな毎日。最大10時間の授業、レベル別キャンパス、ほぼ英語漬けの生活。
NEOもよかったけどちょっとなまっていたし、韓国の高レベルの生徒さんが物足らないと言ってもいた記憶がありました。
韓国人はスピーキングが出来なくてもTOEIC800点以上平気で持ってます。そのためフィリピン講師の文法ミスにも気づくのでしょう。
とはいえ今振り返ってもNEOがなかったらPinesでの生活は無かった…というくらい良い学校でした。
私はやっぱり初心者にはテキストは紙が良いと思うし学校だから宿題も出して欲しい。
NEOの成績表が出てきたんですが、本当に0から1を頑張っていたんだなと感じます。

初日のマンツーマンレッスンからNEOとの違いを感じました。先生が!!
NEOがフレンドリーだとしたらPinesはストリクト?いやなんだろう。目力がなんか強い!
その中でもグループレッスンの講師の指導のうまさがレベチです。というかネイティブ発音とスピードだ。素晴らしい。
この時衝撃を受けたんですが、Pinesは今でも評価をされ続けているしレベルの高い学校だなと感じます。
ただ、私はスパルタカリキュラムに耐えられず、高山病にもかかり、さらに貧血にもなり鉄剤を飲み便秘に苦しみ、四重苦!!
21時から行われる毎日の単語テストはこんな状態なのもあり毎回赤点、居残りは私だけ。
この過密スケジュールの中でどうやって単語覚えるの?もう無理!!
韓国人はスパルタ慣れてるからへっちゃらなんだよ。日本人にはきついかもね!
待って…一応わたしも名前だけなら有名大卒のはずだよ。なのに彼らに全く敵わない。
彼らには勝てない…24才にしてギブアップ。
辛かった思い出でしたが、いまこうやって振り返ると素晴らしい毎日だったんだなと感じます。
写真はほとんど残っていないんですが、窓から見えるこの景色を眺めて勉強に明け暮れていました。

セブ留学でもスパルタが流行っていますよね。
SMEAGとかEV、CIAなどの名前を聞くと今でもワクワクします。
いいな!昔みたいに何かに熱中してみたい!!
集中できる環境は素晴らしいし頑張りたいけれど、スパルタカリキュラムは合わない場合の苦痛さが半端ないですし、復習時間が取れずにどんどん進んで行きます。
勉強に慣れている方なら問題ないと思うのですが、1日10時間の勉強は普通は厳しく感じるものです。そこから復習タイムです。
▶︎PINESはこんな人に向いているかも?
- 短期間で集中して学びたい
- 長時間勉強や拘束に慣れている
- とにかく本気で英語を伸ばしたい、結果を出さなきゃならない
- 日本語環境から距離を置いて、自分を追い込みたい
- 厳しいルールも、自分のためなら受け入れられる
- 韓国人との交流も楽しめそう(実際かなり自然に起こる)
- 多少雨が多くても、静かな環境のほうが集中できる
私自身、当時は「1人でやり切りたい」「結果を出したい」という気持ちが強くて、PINESの環境を選びました。
体調さえ崩さなければ耐えられたかもしれません。やはり高地なので多少リスクとしてあります。
Pinesのすごいところは、10時間授業と夜の単語テストのあと、23時から1時までキッピルソンという名の追加レッスンまでありました。

せっかくなので昔話タイム。 入学に至るまでのやりとりメールが残っていたのでまとめました
【2008年当時のPINES留学概要まとめ】
■ カリキュラムの特徴
• 義務授業:1日8時間
• オプション授業:2時間
→ 合計最大10時間/日の英語漬けスケジュール!
• 全レベル対応のマンツーマン授業が中心
個人の実力・目的に合わせた内容で効率よく上達できる。
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■ キャンパス構造
• レベル別にキャンパスが独立(初級・中級・上級)
• レベルアップのたびにキャンパス移動あり=目に見える達成感
• 長期留学中のモチベーション維持に効果的
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■ 生徒・言語環境
• 当時も韓国資本のスパルタ校として有名
→ 韓国人生徒の割合が高め、日本人は10%程度と少なめだった
• 韓国人生徒は日本人と仲良くなりたがる傾向があり、英語でのコミュニケーションが自然に発生しやすい環境
• 結果的に、「日本語を話す相手がいない」=英語を話すしかないという状態がつくられていた
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■ サポート体制
• 常駐の日本人スタッフ(インターン生)が安心ポイント
• 韓国人スタッフの中にも日本語対応できる人がいた
•申込時は平井さんという女性が丁寧に対応してくれた
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雨季は洗濯物が乾かなくて生乾きのまま返却されてことも。衣類も分厚く雨ばかりなのでクローゼットに置いていた服もカビました
「フィリピンが好き」だったんだ、といつの間にか気づいていた

2008年の思い出を今なぜ書こうと思ったのか。
楽しかったはずのフィリピン留学の話は結婚や子育てと共に自分の中でも忘れ去られ、ほとんど覚えていなかったのです。
そしてこの春、2025年、息子のセブ留学に付き添いブログを始めたことで記憶も蘇ってきました。
結局、戻ってきちゃうほど好きだったみたい
私がバギオ留学をしていたと話すと息子も興味を持ってくれるのです。Pinesはキツイけどもう少し大きくなったら行ってみてもいいかもよ?なんて親子で話しています。
あれ?辛かった記憶だったけど、めちゃくちゃ楽しかったんじゃない?!
今では懐かしい気持ちでいっぱいです。
そして、親子でフィリピンへ——母としての再訪
フィリピンはすっかり変わっていました。特にITパークは日本より都会なのでは?と思わせる地域も。
それでも少し道に入ると昔のままのフィリピンがあり懐かしく感じた私がいました。
NEOの前に小さなサリサリがあり、お酒好きな人は安いビールを毎日飲む穏やかな日々。
厳しくとも熱心なPinesの先生方。
観光地では相変わらずのぼったくりがあっても(笑)
悪気はないってばー!
笑顔で素敵な国民性、何より指導に熱心な先生方が大好きです。

まとめ
Pinesはよかったよ。フィリピン留学最高だったよ。あの時頑張ってよかったよ。あの時の経験が息子にもつながったよ。
思い出話でした。